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サウジアラビア人ジャーナリスト「最後の論評」米紙が掲載

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アメリカの 有力紙は、 サウジアラビア政府を批判し、 殺害されたの ではないかという見方が広がっているサウジアラビア人ジャーナリ…
アメリカの有力紙は、サウジアラビア政府を批判し、殺害されたのではないかという見方が広がっているサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が最後に執筆したとする論評を掲載しました。カショギ氏はこの中で、アラブ世界の多くの国の政府が表現の自由を抑圧していると危機感を募らせています。 アメリカの有力紙ワシントン・ポストの電子版は17日、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が今月2日に行方がわからなくなる直前に執筆したとする論評を掲載しました。 「アラブ世界に必要なのは何よりも表現の自由だ」と題された論評で、カショギ氏は、アラブ世界の多くの国々で市民が日々の暮らしに関わることさえ、公に議論することができないと嘆いています。 そして、サウジアラビアの友人で著名な記者が5年間、服役させられるなど各国政府が不当に記者を拘束したり、インターネットを遮断したりして表現の自由を抑圧していると指摘し、危機感を募らせています。 カショギ氏はワシントン・ポストに定期的に寄稿し、サウジアラビアでは異例の政府批判を行っていて、トルコにあるサウジアラビア総領事館で殺害されたのではないかという見方が広がっています。 論評を掲載した編集者は、カショギ氏の行方がわからなくなったあと、助手から草稿を受け取ったものの掲載を見合わせていたということです。編集者は「カショギ氏は戻ってこないのだと認めなければならない。彼の最後の執筆で、自由への情熱がこめられている」と、掲載した理由を記しています。

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