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コラム:中国華為、トランプ氏の予測不能性に光明も

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[サンフランシスコ 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] – トランプ米大統領の 予測不能な行動が、 中国通信機器大手の 華為技術(ファーウェイ)に利する可能性がある。 ファーウェイは現在、 クアルコムからアルファベット子会社グーグルに至る米サプライヤーからの 製品供給を受ける道を実質的に断たれている。 だが以前にファーウェイの ライバルである中興通訊(ZTE) がこうした制裁を発動された後、 トランプ氏が救いの 手を差し伸べた。 ファーウェイの 方が制裁範囲が広いとはいえ、 ZTEと同じ展開にならないとは言い切れない。
[サンフランシスコ 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] – トランプ米大統領の予測不能な行動が、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に利する可能性がある。ファーウェイは現在、クアルコム(QCOM. O)からアルファベット(GOOGL. O)子会社グーグルに至る米サプライヤーからの製品供給を受ける道を実質的に断たれている。だが以前にファーウェイのライバルである中興通訊(ZTE)(000063. SZ)がこうした制裁を発動された後、トランプ氏が救いの手を差し伸べた。ファーウェイの方が制裁範囲が広いとはいえ、ZTEと同じ展開にならないとは言い切れない。
米商務省は先週、特別の許可なく製品を販売できない対象にファーウェイとその関連企業を追加。クアルコム、インフィニオン・テクノロジーズ(IFXGn. DE)、グーグルなどがファーウェイ向けに出荷停止や一部製品へのアクセス遮断を行った。これによってファーウェイは、特に中国国外で壊滅的な悪影響が及びかねない。グーグルの携帯端末用基本ソフト「アンドロイド」が利用できないため、スマートフォンの販売が大打撃を受けるだろう。
米当局は昨年、ZTEにも同種の措置を講じ、ZTEの株価は半分以下に下がった。しかしトランプ氏は、米中貿易摩擦を和らげる目的でZTEに対する制裁を解除したのだ。中国の習近平国家主席との会談を踏まえた動きで、その代わりにZTEは10億ドルの罰金を支払い、取締役の刷新も受け入れた。
トランプ氏がZTEにいったん制裁を科しながら撤回してしまったことは、一部議員の反発を招いたものの、議会でトランプ氏の決定を覆すのに必要な支持は集まらなかった。 ZTEの株価も最終的に下落分のほとんどを取り戻した。
ファーウェイは制裁の標的としてZTEよりもずっと大物だ。米国の情報部門は何年も前からファーウェイ製品がもたらすセキュリティー面のリスクに警鐘を鳴らしており、制裁には超党派の賛成が得られている。だからトランプ氏が制裁を取り消そうとしても、より難しくなる。
それでもトランプ氏は、常に強硬派の側近と全面的に行動をともにしているわけではない。米中対立の激化は、トランプ氏が注視している金融市場を動揺させている。またZTEのケースと同じく、ファーウェイに製品を販売する一部の米企業は苦境に置かれる。例えばクアルコムやブロードコム(AVGO.

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