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スズキ、リコール響き17%減益

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スズキが10日に発表した2019年3月期の 連結決算は、 新車を出荷する前の 完成検査の 不正に伴うリコール費用(回収・ 無償修理)が響いて、 純利益が1787億円と前の 期から17%減った。 主力の インド事業が好調で3年連続で最高益を更新していた前の 期までから一転して、 4期ぶりの 減益になった。 記者会見するスズキの 鈴木修会長(10日、 東京都千代田区)…
スズキが10日に発表した2019年3月期の連結決算は、新車を出荷する前の完成検査の不正に伴うリコール費用(回収・無償修理)が響いて、純利益が1787億円と前の期から17%減った。主力のインド事業が好調で3年連続で最高益を更新していた前の期までから一転して、4期ぶりの減益になった。
記者会見するスズキの鈴木修会長(10日、東京都千代田区)
「ご迷惑をかけ心からおわび申し上げる。全社一丸となり再発防止に徹底的に取り組む」。10日に都内で開いた決算会見の冒頭、スズキの鈴木修会長はリコール問題について陳謝した。
国内工場の完成検査で測定データを書き換えて不合格の車両を合格させた不正のほか、無資格者による検査などが発覚。16年4月以降の3年間に販売した四輪車について約200万台のリコールを実施する。リコールによる特別損失は813億円にのぼり、純利益を押し下げた。
スズキは16年にも燃費測定で不正があったことが発覚して、鈴木修会長が最高経営責任者(CEO)職を返上した経緯があるが、再び不祥事を起こした。鈴木会長は「当時は全社的に総ざらいした。誠に申し訳ないと思っている。トップ責任は16年より重いと考えている」と語った。
ただ、完成検査を巡っても17年に日産自動車やSUBARU(スバル)で不正が発覚した際に、スズキは国土交通省に「無資格検査はない」と報告していた経緯がある。コンプライアンス(法令順守)意識の低いイメージを払拭し、国内の消費者離れを防ぐためのハードルは低くない。
20年3月期はリコール費用がなくなることで純利益が前期比12%増の2000億円と一転して増益になる見通しだが、成長路線に回帰するまでの道のりは遠い。5割のトップシェアを握り、一本調子で伸びてきたインド事業の変調も懸念材料だからだ。
前期の四輪車の世界販売は3%増の332万台。売上高は3%増の3兆8714億円と過去最高になったが、インドやパキスタンのルピー安・円高など為替の影響で営業利益を300億円超減らした。営業利益は13%減の3243億円にとどまり、すべての利益項目を4期ぶりに減らした。
今期の世界販売の見通しは0.

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