トランプ米大統領は２日、カナダ、メキシコと結ぶ北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）の再交渉をできるだけ早期に開始すると表明した。メキシコは９０日間かけて国内の意見を集約した後に再交渉に応じる方針で、５月にも協議が始まる見通しとなった。カナダも再交渉に前向きな考えを示している。 再交渉の行方によっては、メキシコに進出している自動車メーカーなど日本企業は経営戦略の転換を迫られそうだ。 トランプ氏はホワイトハウスで開いた議会幹部らとの会合で、ＮＡＦＴＡの再交渉は「準備が整い次第、すぐに進める」と述べた。商務長官に指名した著名投資家のロス氏に再交渉を担当させる。 ＮＡＦＴＡが発効した１９９４年以降、多くの企業が工場を人件費の安いメキシコに移転し、米国の雇用を奪ったと主張。大統領就任日の１月２０日に公表した基本政策に「ＮＡＦＴＡ再交渉」を明記した。（共同）
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