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北朝鮮人のビザなし渡航廃止 マレーシア、事実上の報復

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マレーシアの ザヒド副首相兼内相は2日、 北朝鮮国民に対するビザ(査証)なし渡航制度を6日から廃止する方針を明らかにした。 ビザなし渡航は両国の 友好の 象徴だったが、 事件をめぐってマレーシア警察の 捜査を批判…
マレーシアのザヒド副首相兼内相は2日、北朝鮮国民に対するビザ(査証)なし渡航制度を6日から廃止する方針を明らかにした。ビザなし渡航は両国の友好の象徴だったが、事件をめぐってマレーシア警察の捜査を批判する北朝鮮に事実上の報復措置を発動する。
北朝鮮は警察の捜査を「信用できない」などと批判。警察が重要参考人としている在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官に対する警察の面会要請に応じないことなどから、ナジブ政権が対応を検討していた。
マレーシアは2009年に、北朝鮮との間でビザなし渡航制度を始めた。北朝鮮人にとってビザなしで渡航できる数少ない国の一つだが、「工作活動の拠点になりかねない」(外務省関係者)との懸念が出ていた。政府はビザ取得を義務づけて、北朝鮮の入国者のチェックを強める考えだ。
「報復措置」でビザなし渡航の廃止がまず選ばれたのは、経済的影響が少ないことも背景にある。11年に北朝鮮国営の高麗航空が平壌とクアラルンプール間で直行便を就航させたが、国連の対北朝鮮制裁決議で14年に運航を中断。マレーシア政府によると、北朝鮮からの旅行者数は昨年、736人にとどまっていた。(クアラルンプール=都留悦史)

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