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「マクロン優勢」EUに安心感 「反ルペン」結束は難題

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フランス大統領選の 第1回投票で、 欧州連合(EU)の 統合深化を掲げるエマニュエル・ マクロン前経済相が、 EU離脱の 国民投票を掲げる右翼・ 国民戦線(FN)の マリーヌ・ ルペン党首をわずかに抑えた。 EUや金融…
フランス大統領選の第1回投票で、欧州連合(EU)の統合深化を掲げるエマニュエル・マクロン前経済相が、EU離脱の国民投票を掲げる右翼・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首をわずかに抑えた。 EUや金融市場には安心感も広がるが、5月7日の決選投票に向けては波乱要因も多い。 投票が締め切られた23日午後8時(日本時間24日午前3時)。「マクロン氏がルペン氏を小差で抑えて決選投票に進む」。仏メディアの得票率予測が、世界を駆けめぐった。 親EUで自由貿易重視のマクロン氏が大統領になる可能性が高まった――。市場に安心感が広がった。 24日の東京外国為替市場では、ユーロが主要通貨に対して買われた。対円では一時1ユーロ=120円台をつけ、約1カ月ぶりの円安ユーロ高水準になった。東京株式市場では、日経平均株価が上昇。前週末終値より255円13銭(1・37%)高い1万8875円88銭で取引を終えた。その後の欧州市場でもフランスの株価指数が前週末終値より一時4%超も値上がりするなど全面高になった。 EUの行政を担う欧州委員会の報道官は24日、ユンケル欧州委員長(首相に相当)がマクロン氏に祝意を表したことを明らかにした。 EU首脳が、選挙の最終結果を待たずに特定候補に肩入れするのは異例だ。報道官は「欧州の防衛か崩壊かの選択だからだ」と説明した。フランスと二人三脚でEU統合を先導してきたドイツのガブリエル外相も「彼(マクロン氏)はすばらしい大統領になるだろう。好意のもてる良い友人だ」と歓迎した。 第1回投票の直後にIPSOS社などが実施した情勢調査では、決選投票でマクロン氏はルペン氏を62%対38%の大差で破ると予想。マクロン陣営には、楽観的な雰囲気が漂う。 当のマクロン氏は、23日夜の勝利宣言で「勝利するために、支持をさらに広げなければならない」と述べた。さらに「(6月の)国民議会選挙で過半数を握るため、それぞれが運動に参加してほしい」と呼びかけた。すでに大統領選の勝利を確信しているかのようだった。 AFP通信によると、マクロン陣営は24日にも、国民議会選での選挙協力も念頭に、自らへの支持を表明した共和党のフランソワ・フィヨン元首相(63)、社会党のブノワ・アモン前国民教育相(49)の両陣営と水面下で交渉を始める構えだという。 一方のルペン氏は、24日朝から自らの地盤である仏北部ルブロワの市場に出向いた。支持者らを前に、マクロン氏を2大政党の候補と同じく「古くさくて、腐った共和主義者」と酷評した。同時に「我々は明らかに挑戦者だ」と陣営を鼓舞し、決選投票での逆転を期す意欲をみせた。 欧州統合に懐疑的なルペン氏に…

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