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比類なきフィナーレ=また抜け出した羽生-世界フィギュア

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完成形を追ってきた今季の フィナーレを、 比類なきプログラムで締めた。 羽生は右の 人さし指を天に突き上げ、 長く余韻をかみしめた。 フリーで自身の 持つ世界歴代最高を上回る驚異の 223点超え。 文句なしの 逆転で、 王者に返り咲いた。 心揺さぶったフリー=王者に迫った宇野-世界
完成形を追ってきた今季のフィナーレを、比類なきプログラムで締めた。羽生は右の人さし指を天に突き上げ、長く余韻をかみしめた。フリーで自身の持つ世界歴代最高を上回る驚異の223点超え。文句なしの逆転で、王者に返り咲いた。
心揺さぶったフリー=王者に迫った宇野-世界フィギュア
ジャンプは点数の上限に迫るほど。ループ、サルコー、トーループと3種類で4度決めた4回転は、3点満点の出来栄え点(GOE)で合わせて10点を稼いだ。「演技の内容を忘れるくらい一つ一つに集中していた」。夢見心地だった。
2月の四大陸選手権で新鋭チェンに敗れた。4回転はフリーと合わせて種類、本数とも羽生が一つずつ少ない。ライバルを強烈に意識しつつも、この1カ月は自分の演技の粗さをそぎ落とすことに傾注した。「限界をつくらず練習してきた。それが一番の収穫」。苦しかった日々は、報われた。
昨季終盤に負った左足甲のけがの影響で調整がやや遅れ、しかも新たな4回転ループの成熟を急いだため、今季はプログラムの完成に時間がかかった。ミスを抑えれば、やはりオーラは増す。
SP、フリー、合計の全てで世界歴代最高をマークした昨季のピークをなかなか越えられず、「過去の自分とあの数字にとらわれて、ここまですごく怖かった。0.1点でも超えてくれと思っていた」。フリーで新たな境地に足を踏み入れ、激戦の男子でまた、一歩も二歩も抜け出した。(ヘルシンキ時事)(2017/04/01-22:06)

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