警察官1人が死亡した1971年の 「渋谷暴動事件」 の 殺人容疑などで警視庁に指名手配された中核派の 活動家とみられる男が、 大阪府警に別の 公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、 男がアジトとみられるマンションの …
警察官1人が死亡した1971年の「渋谷暴動事件」の殺人容疑などで警視庁に指名手配された中核派の活動家とみられる男が、大阪府警に別の公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、男がアジトとみられるマンションの捜索を受けた際、風呂場で複数の水溶性の書類を溶かして破棄したことが捜査関係者への取材でわかった。府警は、あらかじめ浴槽に水を張り、溶ける素材を使って警戒していたとみている。 指名手配されているのは大坂正明容疑者(67)。渋谷暴動の後、大坂容疑者は約46年間逃亡していた。捜査関係者によると、男は眼鏡をかけた白髪交じりの短髪で、日焼けしたような肌。大坂容疑者と目元などの特徴が似ていたという。府警は警視庁と協力し、DNA型鑑定などで男の身元の特定を進める。 府警は18日、広島市安佐南区のマンションを捜索し、書類を破棄した大坂容疑者とみられる男と一緒にいた活動家の鈴木哲也容疑者(52)=住所不詳=を有印私文書偽造・同行使などの容疑で逮捕した。捜査関係者によると、昨年1月に警視庁が東京都北区にある中核派のアジトを捜索した際、押収した資料から、鈴木容疑者が2007~08年にこのアジトで大坂容疑者と生活していたことがわかったという。警察当局は、鈴木容疑者が大坂容疑者の逃走を手助けしていたとみて調べている。