イギリス王室は４日、 エリザベス女王の 夫で来月９６歳になるフィリップ殿下が、 ことしの 秋以降、 公務から退くと発表しました。
イギリス王室は４日、エリザベス女王の夫で来月９６歳になるフィリップ殿下が、ことしの秋以降、公務から退くと発表しました。 イギリス王室は４日午前、ロンドン中心部のバッキンガム宮殿に王室関係者を集めて緊急の会議を開いたあと、声明を発表しました。 それによりますと、エリザベス女王の夫のフィリップ殿下は、ことし８月までは公務を行うものの、その後は原則として新たな公務を入れないことを決めました。 また、現在、名誉総裁などを務めている７８０以上の団体の公務からも退き、事実上引退するということです。 １９４７年１１月にエリザベス女王と結婚したフィリップ殿下は、多くの公務に女王とともに参加し、７０年近くにわたって女王をそばで支えてきました。 ９０歳になった２０１１年に、負担を軽減するため公務を縮小しましたが、２０１３年には腹部の手術を受けたほか、去年は毎年ほぼ欠かさず参加してきたクリスマスの礼拝を欠席するなど、体調を崩すことが多くなっていました。 イギリス王室は、女王もフィリップ殿下の決断を理解し支持しているとしたうえで、女王の公務の予定に変更はないとしています。 また、メイ首相は「フィリップ殿下は女王を支えながら、多くの慈善団体の活動を支援し、イギリスは将来にわたってその恩恵を受け続けるだろう」と述べ、感謝の意を示しました。
