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首都大使館街で自動車爆弾 異例のテロ攻撃

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死亡80人 負傷350人 【ニューデリー金子淳】 アフガニスタンの 首都カブールの ドイツ大使館近くで5月31日午前8時半ごろ、 自動車爆弾が爆発し、 アフガン保健省などによると、 少なくとも市民ら80人が死亡、 350人が負傷した。 日本の 外務省によると、 近くの 日本大使館の ガラスが割れ、 日本人職員ら2人が軽傷を負った。 AP通信はアフガン当局者が自爆テロとみていると報じた。
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールのドイツ大使館近くで5月31日午前8時半ごろ、自動車爆弾が爆発し、アフガン保健省などによると、少なくとも市民ら80人が死亡、350人が負傷した。日本の外務省によると、近くの日本大使館のガラスが割れ、日本人職員ら2人が軽傷を負った。 AP通信はアフガン当局者が自爆テロとみていると報じた。
現場付近には各国大使館が建ち並び、約500メートル南に大統領府もある。警備が厳しいカブール中心部でこれほど多くの被害が出るテロ攻撃は異例。独大使館は大きく損壊しており、独政府によると、警備担当のアフガン人1人が死亡した。
地元メディアによると、実行役は給水車に積んだ爆発物を爆発させたとの情報もある。発生当時は通勤時間帯で多くの人で混雑していたとみられる。現地からの映像では、煙が上空高く立ち上り、広範囲にわたり建物や車が破壊された。
アフガンでは2014年末に国際治安支援部隊(ISAF)が戦闘任務を終了した後、旧支配勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)が影響力を広げ、治安が悪化。カブールでは今年3月、警察本部付近など2カ所で爆発があり少なくとも15人が死亡し、タリバンが犯行を認めた。5月3日には米大使館近くで8人が死亡した自爆テロがあり、ISが犯行声明を出した。
今回のテロで犯行声明は出ていない。タリバンは関与を否定している。
カブールの日本大使館では12年4月、タリバンと治安部隊の交戦でロケット弾が敷地内に着弾。建物の壁やガラスが割れたが、職員にけがはなかった。
アフガンなどでは27日、イスラム暦の断食月「ラマダン」が始まり、治安当局はテロを警戒していた。アフガンのアブドラ行政長官は、ツイッターで「ラマダンに国民を殺す人々に平和を呼びかける価値はない。彼らを破壊し、根こそぎにしなくてはならない」と非難した。

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