和製横綱が4場所連続休場で大ピンチだ。 大相撲九州場所9日目(20日、 福岡国際センター)、 横綱稀勢の 里(31=田子ノ浦)は幕内宝富士(30=伊勢ヶ浜)に敗れて3連敗。 4勝5敗と黒星が先行する苦しい展開の なか、 21日から休場することが決まった。 師匠の 田子ノ浦親方(41=…
和製横綱が4場所連続休場で大ピンチだ。大相撲九州場所9日目(20日、福岡国際センター)、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は幕内宝富士(30=伊勢ヶ浜)に敗れて3連敗。4勝5敗と黒星が先行する苦しい展開のなか、21日から休場することが決まった。師匠の田子ノ浦親方(41=元幕内隆の鶴)は同日に「思ったように力が入らない。結果を出したいと努力していたが、本人の考えと違う結果が出ている。申し訳ないが、休場せざるを得ないと判断した」と話した。 宝富士には14連勝中だったが、腰高で右上手が取れず寄り切れない。強引に寄りながらまわしに手をかけたところで下手投げをくらい、土俵の外でばったり倒れた。1場所で5つの金星配給は2001年秋場所の武蔵丸以来で、2例目のワースト記録。9月の秋場所全休からの復帰場所で状態が全く上がっていなかった。 日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)も20日に「5敗目は大きい。思い切りがないし、焦る必要がないのに焦ってしまう。これが大関なら明日から頑張ると言えるが、横綱の場合は頑張る気力が出てくるか」と懸念を語っていた。 同じ横綱の鶴竜(32=井筒)が今場所で4場所連続休場となり、師匠の井筒親方(56=元関脇逆鉾)は次の初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)で進退をかけることを明言している。当然、同じ状況の稀勢の里にも「進退問題」が浮上するのは間違いない。 歓喜の横綱昇進からわずか10か月足らずで和製横綱に正念場が訪れた。