【ダナン（ベトナム中部）＝田中宏幸、 田島大志】 環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）の 参加１１か国は１０日、 米国を除く新協定の 大筋合意を確認するはずだった首脳会合を延期した。 前日の 閣僚会合では「大筋合意に至った」 としていたが【経済】
【ダナン（ベトナム中部）＝田中宏幸、田島大志】環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）の参加１１か国は１０日、米国を除く新協定の大筋合意を確認するはずだった首脳会合を延期した。 前日の閣僚会合では「大筋合意に至った」としていたが、カナダが異議を唱え、首脳会合の開催のめどが立っていない。閣僚レベルでの合意が宙に浮く異例の事態になっている。 １１か国は８～９日にダナンで開いた閣僚会合で、新協定について詰めの議論を行い、茂木経済再生相は９日夜（日本時間１０日未明）の記者会見で、「大筋合意を達成することができた」と発表していた。これを受け、１０日の首脳会合で新協定の早期発効に向けた各国の連携などを確認する段取りだった。 カナダ放送協会（ＣＢＣ）によると、トルドー首相の報道官は「結論を急ぐべきではない。カナダを含む複数の国にとって懸案が残っている」と述べた。
