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噴石で陸自隊員1人死亡 11人重軽傷

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山頂付近の 80人救助 本白根山噴火は3000年ぶり 気象庁は23日、 草津白根山(群馬、 長野県境)が23日午前10時ごろに噴火したと発表した。 同庁によると、 噴火が発生したの は本白根山の 鏡池付近で、 本白根山での 噴火は約3000年ぶりという。 群馬県などによると、 近くの 草津国際スキー場(同県草津町)に噴石が落下し、 スキー場で訓練中だった陸上自衛隊の 男性陸曹長(49)が死亡、 隊員7人とスキー客4人の 計11人が重軽傷を負った。 スキー場の 山頂付近に外国人観光客19人を含む80人が取り残されたが、 全員が自衛隊などに救助された。
気象庁は23日、草津白根山(群馬、長野県境)が23日午前10時ごろに噴火したと発表した。同庁によると、噴火が発生したのは本白根山の鏡池付近で、本白根山での噴火は約3000年ぶりという。群馬県などによると、近くの草津国際スキー場(同県草津町)に噴石が落下し、スキー場で訓練中だった陸上自衛隊の男性陸曹長(49)が死亡、隊員7人とスキー客4人の計11人が重軽傷を負った。スキー場の山頂付近に外国人観光客19人を含む80人が取り残されたが、全員が自衛隊などに救助された。
防衛省によると、訓練していたのは陸上自衛隊第12旅団第12ヘリコプター隊(同県榛東村)の隊員30人で、8人が飛んできた噴石に当たるなどした。このうち胸を強打した男性隊員1人が死亡。2人が重体、3人が骨折などの重傷を負った。2人は軽傷。
スキー場では、山頂とふもとを結ぶロープウエーを運行。噴石は山頂駅近くでゴンドラを直撃して窓ガラスを割り、男女の乗客2人が軽傷を負った。噴石はレストハウスの屋根も突き破った。噴石による送電線の切断で停電が発生し、ロープウエーが停止したため、自衛隊がヘリコプターなどでスキー客を救助した。
気象庁は23日、噴火後に噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)→2(火口周辺規制)→3(入山規制)と段階的に引き上げた。本白根山の方向が隆起する地殻変動や、噴火に伴うものとみられる振幅の大きな火山性微動が観測されていたという。鏡池付近から2キロの範囲では大きな噴石に警戒が必要とした。
草津白根山は2014年以降、白根山の湯釜の湖水に含まれる高温の火山ガス由来の成分の濃度上昇が続いていたため、火山活動が活発化しているとして、噴火警戒レベルを2に引き上げていたが、昨年6月にレベルを引き下げていた。今回の噴火前に、火山活動の高まりを示すようなデータはなく、事前のレベル引き上げは困難だったとしている。
今後の火山活動の見通しについて、同庁の斎藤誠火山課長は「噴火規模は大きくなく、継続的に活動している感じではないため、現時点で融雪型の火山泥流などの恐れはないとみているが、引き続き観測し、十分な警戒に当たりたい」と話している。【飯田和樹、前谷宏、杉直樹、西銘研志郎】
群馬・長野県境に位置する白根山、本白根山、逢ノ峰などの総称。噴火した本白根山は標高2171メートル。いずれも成層火山で、白根山や本白根山の山頂部には複数の火口湖が見られる。周辺には草津温泉や万座温泉があり、噴気活動が盛んで硫化水素による死亡事故例もある。日本百名山などに選ばれ、登山客が多い。

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