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高梨、父の言葉で気が楽に=条件そろい記録達成-W杯ジャンプ女子

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【オーベルストドルフ(ドイツ)時事】 24日に行われたノルディックスキーの ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第14戦(HS106メートル、 K点95メートル)で、 平昌五輪銅メダルの 高梨沙羅(クラレ)が今季初勝利となる通算54勝目を挙げた。 男女を通じてW杯歴代単独最多記録となったが「実力的にはまだトップではない。 すごくびっくり」 と胸の 内を語った。 全てがかみ合った。 2回とも有利な向かい風で、 1回目は100.5メートルと伸ばしてトップ。 飛距離に換算して2位に4.5メートルの 差をつけて臨んだ2回目は
【オーベルストドルフ(ドイツ)時事】24日に行われたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第14戦(HS106メートル、K点95メートル)で、平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)が今季初勝利となる通算54勝目を挙げた。男女を通じてW杯歴代単独最多記録となったが「実力的にはまだトップではない。すごくびっくり」と胸の内を語った。 全てがかみ合った。2回とも有利な向かい風で、1回目は100.5メートルと伸ばしてトップ。飛距離に換算して2位に4.5メートルの差をつけて臨んだ2回目は96.5メートルを飛んで逃げ切った。平昌五輪金メダルで今季9勝のルンビ(ノルウェー)が1回目に失敗したことにも後押しされたが、高梨はテレマーク姿勢も決まって飛型点を稼いだ。
今季は助走や空中姿勢が定まらず、外国勢の台頭にも押されてW杯では2位が最高だった。焦る気持ちを見透かされ、父でコーチの寛也さんから五輪後に声を掛けられた。「54勝が全てじゃないよ」。これで肩の力が抜けたようで、高梨は「空回りしていた自分を止めてくれた」と感謝する。 出番の際に会場で流れる曲には、父が好きな水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」を選んだ。「3歩進んで2歩下がる」という歌詞は、逆境に苦しみながら試行錯誤を続けた歩みと重なる。初春の抜けるような青空の下、21歳の満面の笑みが広がった。 (2018/03/25-09:35)

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