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「財務省そこまで…」今度は口裏合わせ

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参院決算委、 財務省の 太田充理財局長が謝罪 「ここまでモラルは落ちたの か」 --。 学校法人「森友学園」 への 国有地売却問題は、 決裁文書改ざんに続き、 財務省による新たな隠蔽(いんぺい)行為が9日の 参院決算委員会で明らかになった。 財務省の 太田充理財局長は、 同省職員が森友学園側に国会答弁とつじつまを合わせるよ
「ここまでモラルは落ちたのか」--。学校法人「森友学園」への国有地売却問題は、決裁文書改ざんに続き、財務省による新たな隠蔽(いんぺい)行為が9日の参院決算委員会で明らかになった。財務省の太田充理財局長は、同省職員が森友学園側に国会答弁とつじつまを合わせるよう「口裏合わせ」を求めていた疑惑を認めて謝罪。政府が釈明に追われる中、与野党議員らから怒りの声が上がった。
「財務省はそこまでやるのか。常識では考えられない」。売却問題を追及してきた地元の大阪府豊中市の木村真市議は憤った。
問題は木村市議が売却額の公表を求めて大阪地裁に提訴して発覚した。大量のごみを理由に国有地が約8億円値引きされたことについて、木村市議は「ごみの撤去を口実にして、財務省がただ同然で売ったことがより一層はっきりした」と指摘。「与党は財務省ばかりを追及しているが、職員だけの問題ではない。大臣も責任を取らなければならない」と強調した。
さらに「これほどの改ざんや口裏合わせは役人の忖度(そんたく)だけでは不可能だ。何らかの圧力があったはずだ」と、詳しい経緯の解明を求めた。
発端は自民党の西田昌司氏の質問だった。参院決算委が始まって間もない午前9時過ぎ。8億円の値引きの根拠とされたごみの撤去費を巡り、財務省が学園側に口裏合わせを求めた疑いがあるとするNHKの報道の事実関係をただすと、太田局長はあっさり認め、ざわつく議場を尻目に深々と頭を下げた。理財局職員が昨年2月、「トラック何千台も走った気がするという言い方をしてはどうか」と学園側にうその説明を持ちかけたとした。
西田氏は「耳を疑う。ばかか本当に」とあきれた表情を見せ、さらに語気を強めた。「自分たちの都合のいいように情報は出すが、都合の悪いのは覆い隠してしまう」
民進党の大島九州男氏は、自衛隊のイラク派遣部隊の日報問題も踏まえて、昨年の総選挙について「改ざんと隠蔽に基づいて行われた選挙に正当性はあるのか。まさに『改ざん総選挙』だ」と厳しく批判。同党の藤田幸久氏も「政治家が官庁に責任を押しつけて、逃げ切りを図る連鎖反応が起きていないか」と憤った。
当時理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官らを刑事告発した東京大の醍醐聡・名誉教授は「佐川氏の国会答弁の信ぴょう性は崩れ、値引きの根拠が揺らぎかねない事態になった。なぜそこまでつじつま合わせにこだわったのか、明らかにしてほしい」と注文をつけた。【飯田憲、高嶋将之】

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