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存在否定のイラク日報を発見 小野寺防衛相が陳謝

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小野寺五典防衛相は2日、 国会で「残っていない」 と説明していた陸上自衛隊の イラク派遣時の 日報が陸自内で見つかったと発表した。 陸自では昨年、 南スーダン国連平和維持活動(PKO)の 日報の 存在を隠していたことが問題になり、 当時の 稲田朋美防衛相らが引責辞任した経緯があり、 小野寺氏は「さらなる文書の 探索を行う
小野寺五典防衛相は2日、国会で「残っていない」と説明していた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が陸自内で見つかったと発表した。陸自では昨年、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報の存在を隠していたことが問題になり、当時の稲田朋美防衛相らが引責辞任した経緯があり、小野寺氏は「さらなる文書の探索を行うなど適切に対応していきたい。文書を見つけられなかったことをおわびする」と陳謝した。
日報は2004~06年の376日分、約1万4000ページ。昨年2月20日の衆院予算委員会で、稲田氏は野党議員の質問に「残っていないことを確認した」と答弁し、同16日には別の野党議員の資料要求に「文書は存在しない」と回答していた。
しかし、南スーダン日報問題の再発防止策の一環として、統合幕僚監部が昨年7月から各部局に散在する日報を集約したところ、陸上幕僚監部の衛生部と研究本部(現在の教育訓練研究本部)でそれぞれ紙媒体と電子データが発見され、陸幕が今年2月27日に統幕に報告した。防衛省は公表まで1カ月以上かかったことについて「確認作業をしていた」と釈明した。
一方、防衛省は、日米の防衛協力に関する文書について、昨年5月の情報公開請求に対し、本来開示すべき3文書のうち1文書しか開示していなかったことも公表した。3月30日の衆院外務委で共産党の穀田恵二氏から「同じ表題で内容が違う文書がある。開示時に意図的に抜き取ったのではないか」と指摘されたのを受け、同省が確認した結果、同31日、類似した内容の2文書が見つかった。それぞれ担当局長、防衛相への説明用で、同省が開示したのは説明後の正式な文書だった。
同党の小池晃書記局長は2日の記者会見で「改ざん、隠蔽(いんぺい)、捏造(ねつぞう)何でもありかというのが率直な印象だ。政府が出してくる文書は何一つ信用できないことになる」と批判した。【秋山信一】

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