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訪朝報道のCIA長官 体制保証を提示の可能性も

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【パームビーチ(米南部フロリダ州)高本耕太】 次期米国務長官に指名されているポンペオ中央情報局(CIA)長官が3月末から4月1日ごろ、 トランプ大統領の 特使として北朝鮮を極秘訪問し、 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談していたと、 米主要メディアが一斉に報じた。 6月初旬までに予定される米朝首脳
【パームビーチ(米南部フロリダ州)高本耕太】次期米国務長官に指名されているポンペオ中央情報局(CIA)長官が3月末から4月1日ごろ、トランプ大統領の特使として北朝鮮を極秘訪問し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談していたと、米主要メディアが一斉に報じた。6月初旬までに予定される米朝首脳会談に向けた準備の一環で、北朝鮮の非核化など具体的な協議事項を調整した可能性がある。
現職の米高官が北朝鮮最高指導者と会うのは、2000年にオルブライト国務長官(当時)が訪朝して金正日(キムジョンイル)総書記(故人)と会談して以来。米政権の閣僚級では14年11月のクラッパー国家情報長官の訪朝が明らかになっているが、クラッパー氏は金委員長とは面会していない。報道によると、情報機関関係者のみが同行し、ホワイトハウスや国務省関係者は同行しなかった。
サンダース大統領報道官は17日、「政権はCIA長官の出張に関しコメントはしない」との声明を発表。報道の確認を避けた。一方、トランプ氏は同日に米南部フロリダ州で開かれた安倍晋三首相との日米首脳会談の冒頭、「北朝鮮と直接交渉を始めている。極めて高いレベルで接触している」と明らかにしたうえで「(北朝鮮側に対し)好感を抱いている。多くの良いことが起きている」と語った。
ポンペオ氏はトランプ氏とはCIA長官として日常的にホワイトハウスで面会し、国内外の情勢を報告している。安全保障に加え移民政策や議会対応でもトランプ氏から助言を求められる側近として知られる。3月13日に次期国務長官に指名され、今月12日には上院外交委員会の公聴会に出席し、「(北朝鮮の)体制転換を求めていない」と明言していた。訪朝時に、北朝鮮が非核化に向けた措置を取る見返りに、体制保証を提示した可能性がある。
一方、トランプ氏は17日、首脳会談開催地について「決定はしていないが、候補地を5カ所に絞った。近く公表する」と語った。具体名は明らかにしなかったが、米国は含まないという。候補地として、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)やモンゴル、ベトナム、スイス、スウェーデンなどが取りざたされている。
またトランプ氏は、順調なら首脳会談は6月初旬までに開催されると見通す一方、「うまくいかなければ開かれない可能性もある」と指摘、その場合には北朝鮮に厳しい姿勢で臨むことになると語った。
トランプ氏は休戦状態にある朝鮮戦争にも言及し、27日開催の南北首脳会談を念頭に「戦争終結に向けた南北の話し合いを支持する」と明言した。

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