中国の 王毅（ワンイー）国務委員兼外相が２日、 北朝鮮に向けて北京を出発。 ＡＦＰ通信によると、 平壌に到着した。 ３日までの 滞在中、 李容浩（リヨンホ）外相と会談し、 先月２７日の 南北首脳会談の 詳細について説明…
中国の王毅（ワンイー）国務委員兼外相が２日、北朝鮮に向けて北京を出発。 ＡＦＰ通信によると、平壌に到着した。３日までの滞在中、李容浩（リヨンホ）外相と会談し、先月２７日の南北首脳会談の詳細について説明を受けるとともに、米朝首脳会談に向けて中国側の非核化プロセスへの考え方などを伝えるとみられる。
南北首脳会談では、韓国の文在寅（ムンジェイン）大統領と北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党委員長が、朝鮮半島の「完全な非核化」の実現を共通の目標に掲げた「板門店宣言」に署名した。半世紀以上も休戦状態にある朝鮮戦争について、休戦協定を平和協定に転換する意思を確認。韓国、北朝鮮、米国の３者、または中国を加えた４者の会談開催を積極的に進めていくとしていた。
休戦協定の当事者である中国は、今後の非核化に向けた一連のプロセスに積極的に関与する姿勢を見せており、米朝首脳の直接会談を前に中国側の姿勢を北朝鮮側にしっかりと説明する狙いがある。
北朝鮮側も米国との首脳会談を前に、後ろ盾となる中国との緊密な関係をアピールしたい思惑があるとみられ、正恩氏が王氏と面会する可能性もありそうだ。（北京＝延与光貞）
