ことし５月、 政権交代が行われたマレーシアでナジブ前首相が政府系ファンドの 巨額の 不正資金疑惑をめぐって、 逮捕されました。
ことし５月、政権交代が行われたマレーシアでナジブ前首相が政府系ファンドの巨額の不正資金疑惑をめぐって、逮捕されました。 ナジブ前首相の疑惑について、捜査している警察や政府の汚職防止委員会によりますと、ナジブ前首相は、３日午後首都クアラルンプールの自宅で逮捕されたということです。 ナジブ氏は、政府系ファンドからおよそ７億ドルが、個人の口座に不正に送金された疑惑が持たれていました。 また、政府系ファンドの子会社だった企業からもおよそ1000万ドルが個人の口座に送金された疑惑が出ていて、ナジブ氏は子会社の疑惑をめぐって逮捕されたということです。 一連の疑惑について司法当局は２年前、「違法性はなかった」と結論づけ捜査はいったん終結しましたが、疑惑を厳しく批判してきたマハティール氏が、５月に行われた選挙で勝利して新しい首相に就任し、捜査が再開されました。 その後、ナジブ氏は国外に出ようとしましたが、当局から出国を禁じられ、政府の委員会がナジブ氏から聴き取りを行い、警察は自宅などを捜索して高級ブランドのバッグや宝石などを押収して、捜査を進めていました。 今回の逮捕で、前首相が関わる疑惑の解明に向けた捜査が加速しそうです。
