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与党の勝利確実も、問われる正当性 カンボジア総選挙

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カンボジア下院(定数125)の 総選挙が29日、 投開票された。 前回の 総選挙で4割を超える得票をした最大野党・ 救国党が解党され、 ライバル不在の 中で与党・ 人民党の 勝利が確実視されるなか、 投票率に注目が集ま…
カンボジア下院(定数125)の総選挙が29日、投開票された。前回の総選挙で4割を超える得票をした最大野党・救国党が解党され、ライバル不在の中で与党・人民党の勝利が確実視されるなか、投票率に注目が集まったが、選挙管理委員会は投票率が80%を超えたと発表した。だが、選挙の正当性を問う声が収まるかは不透明だ。
人民党を率いるフン・セン首相は同日朝、南部カンダール州で投票し、笑顔で投票用紙を記者団に掲げてみせた。選挙戦でフン・セン氏は、人民党こそが国に平和や経済発展をもたらしたとし、「選挙での正しい選択が成長や繁栄、幸福をもたらす」と人民党への投票を呼びかけてきた。
また、「正当な政府を転覆しようとした前野党の試みは、法的措置で阻止された」と述べ、昨年11月に救国党の解党を命じた最高裁の判断を正当化した。
だが、解党はフン・セン政権が救国党の勢いを恐れたためとみられており、国内外から批判を浴びた。救国党の元幹部らは今回の総選挙を「フェイク(偽)」だとし、投票のボイコットを呼びかけた。
一方で、野党勢力の中からは、NGO出身者らでつくる草の根民主党が「我々が選択肢となる」として初めて総選挙に参加。創設者のヤン・セン・コマ氏は出身地の南部タケオ州で投票し、「議席を獲得できればNGO、民主主義、農民のために声を上げることができる」と述べた。
今回の選挙には20政党が参加…

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