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【パCS】短期決戦の定石をKOした西武の猛打

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左から栗山、 源田、 浅村 パ・ リーグの クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(18日、 メットライフドーム…
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(18日、メットライフドーム)、西武が両軍合計19安打が飛び出した打撃戦を13—5で制し2勝1敗(アドバンテージ1勝含む)。10年ぶりの日本シリーズ進出に「あと2勝」と前進した。 3回までに計13点を奪い合った序盤の攻防は、まるで矢吹丈VS力石徹の壮絶な打ち合いのようなノーガードの打撃戦だった。 打ち勝ったのはもちろんシーズンをチーム打率2割7分3厘、196本塁打、792得点で殴り勝ってきた西武。初回、いきなり栗山の2戦連発の2号3ランで先制した西武はすぐに追いつかれた2回に源田のタイムリーで1点を勝ち越すと、続くパ・リーグ打点王・浅村(127打点)が1号3ランを左翼席に叩き込み、ミランダをマウンドからひきずり降ろした。 栗山は「打ったのはチェンジアップです。ランナーをかえすことだけ考えて打席に入りました」と淡々。「打ったのは真っすぐ。すぐに逆転できて良かった」という源田は3回までにこの適時打を含む3安打猛打賞をマーク。浅村は「流れを引き戻すホームランになって良かった」と2試合目でシーズン通りの打撃戦によって流れをつかんだ手応えを感じていた。 終わってみれば11安打とたたみかけ13—5のワンサイドゲームだった。辻監督が当初「ウチはシーズン通りの戦い方しかできない」と語っていた通り、小細工なしの打撃戦で2勝1敗。それ以外の勝ちパターンを持っていないといえばそれまでだが、その破壊力のすさまじさが「短期決戦はミスが出た方の負け」という定説までをも“KO”した。 2回4得点の直前守備では外野からの中継プレーを一塁・山川が本塁に適時悪送球で同点とする痛恨の凡ミス。しかし、今季何度も「失策は本塁打の予兆」を現実にしてきた西武には「ミスをしたら取り返せばいい」(辻監督)という前向きな文化が浸透している。 山川のミスをバットで帳消しにした主将・浅村はお立ち台で「連敗はできない。どんな形でも勝つという気持ちで臨んだ。全員で勝った1勝だと思うので良かった」と男気を見せた。

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