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「泥臭く」大量得点の聖光学院 「谷間世代」の粘り強さ センバツ

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第94回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、聖光学院(福島)は二松学舎大付(東京)に9―3で勝利した。
 きれいに勝とうなんて思っていない。泥臭く攻めるのが聖光学院の真骨頂だ。それが凝縮されたのが一回の攻撃だった。
 相手先発・布施の …

第94回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、聖光学院(福島)は二松学舎大付(東京)に9―3で勝利した。 きれいに勝とうなんて思っていない。泥臭く攻めるのが聖光学院の真骨頂だ。それが凝縮されたのが一回の攻撃だった。 相手先発・布施の制球が乱れる中、四死球などで1死一、二塁とし、4番・山浅は一、二塁間をしぶとく抜いて先制。さらに、続く5番・安田が高めの直球に詰まりながらも、しっかり振り抜いた分、打球は中堅手の前に落ちる適時打となった。この回だけで3点を先取。「バットの根っこに当たった感じだけど、いいところに落ちてくれた」と安田。会心の当たりが少なくても各自がきっちり仕事をし、できることに徹した結果、主導権を握った。五回も一挙6得点で試合を決めた。 甲子園の常連である聖光学院だが、3年生は入学当初から「谷間世代」と言われ続けてきた。とにかく打てないから、走塁や守備、バントなど細部に磨きをかけてきた。エース・佐山を中心とした堅守と粘り強さでセンバツ出場を決めたが、昨秋の公式戦のチーム打率は2割6分7厘と決して高くない。冬場は室内練習場でティー打撃を中心にバットを振り込み、体重アップにも取り組んだ。しかし、2月は新型コロナウイルスの影響で活動を自粛し、満足に練習できなかった。「チームが仕上がったという感覚はゼロだった」と斎藤監督。選手たちには「きれいに打たなくていい。走らなくていい」と開き直りを求めて臨んだ。 無欲で目の前のプレーに集中して手にした勝利。主将の赤堀は「自分たちの野球は接戦での粘り強さ。つなぎに徹して、渋く戦っていきたい」。この泥臭さが、聖地で未知の力を引き出している。 公式サイト「センバツLIVE!」( https://mainichi.

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