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【サッカーW杯】4強ベルギー、日本戦から戦術一変。「賭け」のブラジル対策

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自分たちの スタイルにこだわらず、 勝つための 策に徹した
朝日新聞社
ブラジルを破って準決勝進出を決め、喜ぶベルギーの選手たち=関田航撮影
(6日、ブラジル1―2ベルギー ワールドカップ準々決勝)
「赤い悪魔」ベルギーの選手たちが、王国・ブラジル対策をやり遂げた。
「ブラジルのような相手とやるときは、戦術的な優位性が必要だった」とマルティネス監督。自分たちのスタイルにこだわらず、勝つための策に徹した。
布陣を3―4―2―1から、4―3―1―2へ。基本の3バックを捨て、4バックに変えた。ネイマールを筆頭とした強力な攻撃陣に対抗した。7人で守りを固め、耐えた。
2点差を跳ね返して日本を下した1回戦のような、ボールを保持して崩す考えは捨てた。攻撃は、E・アザール、ルカク、デブルイネの3人によるカウンターにかけた。
その狙いが、はまった。
左CKからの幸運なオウンゴールで、1点を先行して迎えた前半31分。相手CKのクリアボールを、自陣中央でルカクが拾った。1人かわして、一気に前へ。右を走るデブルイネがパスを受け、狙い澄ましたミドルシュート。ゴール左へ突き刺した。
ベルギーはブラジルを前にしても、劣らぬ個の力があった。前線の3人は、世界最高峰のイングランド1部の顔として活躍。デブルイネはマンチェスター・Cの優勝の立役者で、E・アザールは名門チェルシーで背番号10番をつける。ルカクはマンチェスター・ユナイテッドで今季16得点だ。
ボール保持率は43%。浴びたシュートは26本にのぼった。従来とは違う戦術を用いたことを「賭けだった」と明かしたマルティネス監督は、「我々の選手は非常に質が高く、柔軟に戦える」と満足顔だ。
シーフォ、クーレマンスといった名手を擁し、4位になってから32年。8大会ぶりの準決勝進出に、デブルイネは高らかに言った。「言葉にならない。もちろん、決勝までいく」。次戦フランス戦の、その先まで見据えた。(藤木健)
(朝日新聞デジタル 2018年07月07日 10時08分)

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