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物価20年度まで下方修正、「想定より後ずれ」認める=日銀展望リポート

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[東京 31日 ロイター] – 日銀は31日、 「経済・ 物価情勢の 展望」 (展望リポート)を公表した。 物価見通しを20年度までの 3カ年ともに下方修正し、 想定より後ずれしていることを認めた。 2%の 物価目標
[東京 31日 ロイター] – 日銀は31日、「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を公表した。物価見通しを20年度までの3カ年ともに下方修正し、想定より後ずれしていることを認めた。2%の物価目標は遠のき、20年度見通しでも1.6%程度となった。
政策委員の大勢見通しでは、経済の成長率見通しについて18年度はやや下方修正されて1.5%成長とした。19、20年度は従来通り、消費税率引き上げや設備投資の減速を背景にともに0.8%成長で据え置いた。
他方で物価は、見通し期間における3年度ともに下方修正。18年度が1.3%から1.1%に、19年度は1.8%から1.5%に、20年度は1.8%から1.6%に下げた。景気拡大や労働需給引き締まりに比べると「弱め動きが続いている」として、予想物価上昇率の高まりも「後ずれしている」と認めている。
この背景について、長期間の低成長やデフレの経験、企業の慎重な賃金・価格設定スタンス、家計の値上げに対する慎重な見方などを挙げた。また生産性向上余地の大きさや近年の技術進歩も、価格押し下げに影響している可能性を示唆した。これに関しては、別に「賃金・物価に関する分析資料」を取りまとめて、公表した。
2%に向けた動きについては「これまでの想定よりは時間がかかる」として想定通りに物価が上がっていないことを認める一方、「徐々に上昇率を高めていく」との見方は維持した。それでもリスクバランスについては「物価は下ブレリスクが大きい」とした。
(中川泉 編集:石田仁志)

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