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サヨナラ弾のSB・柳田「初めてのケース」

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○ソフトバンク5-4広島●(1日、 ヤフオクドーム) 聞き慣れない「バコッ」 という異様な音が響いた。 一瞬の 静寂の 後、 満員の 観客が沸く。 延長十回、 ソフトバンク・ 柳田が右越えにサヨナラアーチをかけた。 バットを折られながらも、 スタンドに運ぶ衝撃の 一打で、 激闘に終止符を打った。
○ソフトバンク5-4広島●(1日、ヤフオクドーム)
聞き慣れない「バコッ」という異様な音が響いた。一瞬の静寂の後、満員の観客が沸く。延長十回、ソフトバンク・柳田が右越えにサヨナラアーチをかけた。バットを折られながらも、スタンドに運ぶ衝撃の一打で、激闘に終止符を打った。
追い越し、追い越されの試合展開。何度も苦境に立たされていた。そんな時にチームを救うのが4番の役目だ。先頭として打席に入った延長十回。広島の抑え・中崎の内角低めのスライダーをたたいた。右翼テラス席に届いた打球に「『え?』となった」が、「(バットが折れての本塁打は)初めての経験なのでうれしい」と自らのパワーに驚きを隠せなかった。
日本シリーズでの初本塁打。球界切っての長距離砲にとっては意外だが、毎年、シーズン終盤にけがに苦しめられていたことも一因にあった。それを克服しようと、打席での豪快なフルスイングの裏で、けがをしないように研究して細かに修正。9月末の西武戦後、しばらく安打が出ていなかった柳田は宿舎で一晩ほぼ寝ずにさまざまな選手の打撃フォームの動画を見続けた。かつて「ヒットの数だけ(フォームがある)。一緒ではない」と言ったこともある。その努力こそが柳田を柳田たらしめている。
チームはデスパイネが膝痛でベンチを外れた。他にも状態の悪い選手がいる中で一丸で戦っている。工藤監督は「絶対日本一になる」とヤフオクドームのファンに宣言。2年連続の頂点まであと一歩だ。【生野貴紀】

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