○日本５－４スウェーデン● ３連勝と好調なスタートを切った日本だったが、 その 後は中国、 カナダに敗戦。 さらにこの 夜は難敵が待ち受けていた。 ２大会ぶり３回目の 優勝を狙うスウェーデンだ。 だが、 粘り強い戦いで接戦を制したの は日本だった。
○日本５－４スウェーデン●
３連勝と好調なスタートを切った日本だったが、その後は中国、カナダに敗戦。さらにこの夜は難敵が待ち受けていた。２大会ぶり３回目の優勝を狙うスウェーデンだ。だが、粘り強い戦いで接戦を制したのは日本だった。
序盤は互いに細かなミスが続いたが、中盤以降は両チームともスキップが持てる技術を駆使。緊迫感のある勝負になった。第４エンドはハッセルボリが、不利な先攻ながら積極的にハウスの前にストーンを置いて相手の攻撃を封じた。第５エンドには藤沢が、縦に並ぶ二つのストーンに玉突きのように当てて相手のストーンをはじき出す技ありのショットで対抗した。
ハッセルボリは父や兄ら世界選手権の代表経験者が家族に多数おり、藤沢もカーリング一家で育った。だからなのか、氷上の局面が難解になるほどどちらも不思議と楽しそうな表情に変わった。
日本が第８エンドに２点を奪い、同点で迎えた第１０エンド。勢いに乗る日本は不利な先攻をものともせず絶妙にストーンを配し、終盤に藤沢のショットで好機を作る。最後は相手に難しいショットを打たせてミスを誘い、決勝点を奪った。実に見応えのある勝負だった。【田原和宏】
