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米 白人至上主義めぐる衝突事件 FBIも捜査へ

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アメリカ南部の バージニア州で、 白人至上主義などを掲げるグループと、 これに抗議するグループが衝突するなどして、 多数の 死傷者が出た事件で、 事態を…
アメリカ南部のバージニア州で、白人至上主義などを掲げるグループと、これに抗議するグループが衝突するなどして、多数の死傷者が出た事件で、事態を重視したFBI=連邦捜査局も捜査に乗り出し、今後、人種差別に基づく犯罪=ヘイトクライムにあたるかどうかなどを調べるものと見られます。一方、今回の事件をめぐるトランプ大統領の対応について、人種差別などへの問題意識が十分でないなどという声が与党内からも上がっています。 アメリカ南部のバージニア州シャーロッツビルで12日、全米から集まった白人至上主義や極右思想を掲げるグループと、これに抗議する市民グループが激しく衝突し、15人がけがをしたほか、周辺の路上に集まっていた市民グループに車が突っ込み、女性1人が死亡し、19人がけがをしました。 この事件で、警察は車を運転していた20歳の白人の男を逮捕するなどして調べを進めていますが、事態を重視したFBI=連邦捜査局も13日、「公民権に関わる捜査を開始した」として捜査に着手したことを明らかにし、今後、人種差別に基づく犯罪=ヘイトクライムにあたるかどうかなどを調べるものと見られます。 一方、今回の事件を受けて、アメリカのトランプ大統領は12日、「実にひどい憎悪と偏見、暴力を非難する」と強調したものの、白人至上主義や人種差別の問題について具体的な言及をしませんでした。 これについて、与党・共和党のガードナー上院議員が「大統領、私たちは悪魔を名指ししなければならない。それらは白人至上主義者たちであり、これはテロだ」とツイッターに投稿するなど、白人至上主義や人種差別への問題意識が十分でないなどという声が与党内からも上がっています。 人種差別などをめぐる対立の末に、多数の死傷者が出たことを受け、アメリカでは人種や民族の違いによる社会の分断への懸念がさらに深まっています。

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