【ニューヨーク時事】 カナダ東部トロントで23日、 ワゴン車が歩道を暴走し、 10人が死亡、 15人が負傷した事件で、 地元警察は、 ワゴン車を運転していたトロント郊外在住の アレク・ ミナシアン容疑者(25)による意図的な犯行とみて、 動機解明へ捜査を続けている。 精神面などに問題があったと指摘する証言もあり、 警察は容疑者の 精神状態について慎重に調べているとみられる。 公共放送CBCによると、 容疑者はテロ組織との 関連はなかった。 カナダの グッデイル公安相も「国家安全保障上の 問題につながることを示すもの はないようだ
【ニューヨーク時事】カナダ東部トロントで23日、ワゴン車が歩道を暴走し、10人が死亡、15人が負傷した事件で、地元警察は、ワゴン車を運転していたトロント郊外在住のアレク・ミナシアン容疑者(25)による意図的な犯行とみて、動機解明へ捜査を続けている。精神面などに問題があったと指摘する証言もあり、警察は容疑者の精神状態について慎重に調べているとみられる。 公共放送CBCによると、容疑者はテロ組織との関連はなかった。カナダのグッデイル公安相も「国家安全保障上の問題につながることを示すものはないようだ」と述べており、テロの可能性は低いとみられている。 カナダ紙グローブ・アンド・メールが伝えた高校・大学時代の同級生の話では、容疑者には過激な政治・宗教思想への傾倒は見られず、暴力的な傾向もなかった。一方、社会的あるいは精神的な障害があり、自分の頭をたたいたり手を振ったりする癖があったという。ロイター通信によると、元同級生は容疑者が高校で特別支援教育を受けていたと明らかにした。 地元メディアが報じた動画では、容疑者は身柄を拘束される直前、警官に自分を撃ち殺すよう訴えていた。容疑者が犯行後に警官の銃撃を受けて死ぬことを計画していた可能性もある。 容疑者の運転するワゴン車は23日午後、昼時でにぎわう歩道を時速60キロ以上で暴走し、歩行者を次々にはねた。(2018/04/24-16:13)