＜Ｒｕｓｓｉａ ２０１８ ＷｏｒｌｄＣｕｐ＞ 大迫、 パワーの 一撃 競り合いながらヘディングでとらえたボールがポストに当たり、 ゴールに吸い込まれていく。 見届けるや、 駆けだして雄たけびを上げた。 「Ｗ杯で得点を取ることは子供の ころからの 夢だった」 と大迫。 エースストライカーの 一撃が、 日本を劇的な勝利に導
＜Ｒｕｓｓｉａ ２０１８ ＷｏｒｌｄＣｕｐ＞
競り合いながらヘディングでとらえたボールがポストに当たり、ゴールに吸い込まれていく。見届けるや、駆けだして雄たけびを上げた。「Ｗ杯で得点を取ることは子供のころからの夢だった」と大迫。エースストライカーの一撃が、日本を劇的な勝利に導いた。
先制点も大迫の粘りから生まれた。香川のワンタッチの縦パスに反応し相手が処理をもたつくところをゴール前で奪ってシュート。 ＧＫがはじいたところに香川が詰めて相手のハンドを誘った。
鹿児島城西高校時代の練習で、元サッカー選手だった小久保悟監督を片手で押さえ込んだ。「全く動けなかった。人生で初めてだった」と小久保監督は振り返る。大迫はその後、パワーに一層磨きをかけた。この日の先制の場面も粘り勝ち、決勝点は相手選手が体にかけてきた手をものともせず、跳び上がって決めた。
前回ブラジル大会の前、周囲から時期尚早と反対されながら「Ｗ杯に出るだけじゃなくて活躍しなければ意味がない」とドイツに渡って自分を高めた。だがブラジル大会では２試合無得点と不完全燃焼に終わった。今大会は前回以上に強い気持ちで臨んだ。「覚悟を持って戦う。しゃべることはない」と多くを語らなかった様子に、並々ならぬ覚悟がにじんでいた。
自らのゴールでＷ杯の勝利をつかみ、満面の笑みを見せた２８歳。「まだ１次リーグが２試合あるので切り替えてやりたい」。夢には、まだ続きがある。【大島祥平】
