日本海を北東へ進んでいる台風７号の 影響で、 四国などに発達した雨雲がかかり、 局地的に非常に激しい雨が降っています。 ４日は、 …
日本海を北東へ進んでいる台風７号の影響で、四国などに発達した雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨が降っています。４日は、西日本と東日本で局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害や急な川の増水などに警戒するよう呼びかけています。 気象庁の観測によりますと台風７号は、午前３時には山口県萩市の北北西140キロの海上を１時間に25キロの速さで北東へ進んでいます。 中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、風速25メートル以上の暴風域はなくなりましたが、中心の東側440キロ以内と西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。 台風に向かって湿った空気が流れこんでいる影響で、高知県や愛媛県に発達した雨雲がかかり、午前３時までの１時間には国土交通省が愛媛県四国中央市に設置した雨量計で70ミリ、高知県大川村に設置した雨量計で56ミリのいずれも非常に激しい雨を観測しました。 これまでの雨で、高知県と愛媛県、徳島県、それに熊本県では土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。 台風は、このあとも北東へ進み、４日夜までに温帯低気圧に変わる見込みですが、５日にかけて非常に強い風を伴って北日本に接近する見込みです。 このため四国ではこのあと数時間、局地的に１時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあるほか、近畿ではこれから４日夜遅くにかけて、東海では４日昼すぎから夜遅くにかけて、いずれも局地的に１時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。 ４日夜遅くまでの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、四国で400ミリ、近畿と東海で250ミリ、長野県で180ミリ、九州北部と北陸で120ミリ、中国地方と九州南部で100ミリと予想されています。 さらに、４日夜遅くから５日夜遅くまでの24時間にはいずれも多いところで四国と近畿、東海、長野県で200ミリから300ミリ、北陸で100ミリから200ミリ、九州南部で100ミリから150ミリの雨が降り、大雨になるおそれがあります。 気象庁は土砂災害や急な川の増水、低い土地の浸水に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
