Домой Japan Japan — in Japanese 「津波来る」必死の避難 道路割れ隆起

「津波来る」必死の避難 道路割れ隆起

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【スラウェシ島(インドネシア)武内彩】 インドネシア・ スラウェシ島の 中スラウェシ州の 地震と津波は28日の 発生から丸1日が過ぎ、 深刻な被害状況が明らかになった。 沿岸都市パルでは街が海水につかり、 そこにがれきが散乱している。 国軍や警察などの 部隊が救援作業を本格化させているが、 被害の 全容は依然つかめず、 被
【スラウェシ島(インドネシア)武内彩】インドネシア・スラウェシ島の中スラウェシ州の地震と津波は28日の発生から丸1日が過ぎ、深刻な被害状況が明らかになった。沿岸都市パルでは街が海水につかり、そこにがれきが散乱している。国軍や警察などの部隊が救援作業を本格化させているが、被害の全容は依然つかめず、被災地に不安が広がっている。
「道路が隆起し、道路脇でたくさんの遺体も見た。まるで映画のようで現実だとは今も信じられない」。パルで被災した助産師のクリスティン・ブキットさん(26)は、毎日新聞の電話取材にこう答えた。地震発生後、情報もなく不安なまま真っ暗な屋外で一晩を過ごし、疲弊していた。
ブキットさんが市街地の喫茶店で同僚と仕事の打ち合わせをしていた時、マグニチュード(M)7.5の大地震が起きた。過去に体験したことのない激しい揺れだった。店内はパニック状態になり、みんなが一斉に外に飛び出した。「津波が来るから逃げろ」と誰かが叫ぶ。それを聞いて、すぐに同僚と高台に向かって走り出した。
途中で周囲を見渡すと、溝や道路にひび割れが起き、中から水が噴き出す。道路が7メートルほどの高さまで隆起し、病院も燃えている。建物の下敷きになって人が亡くなり、住民らがその遺体を道路脇に横たえている。
気が動転し、走りながら何度も転ぶ。何とか高台にたどり着いた。
その後、ブキットさんは「パル空港なら安全だ」と聞きそこに避難したが、寝る場所がなく、結局、屋外の木の下で一晩を過ごした。自宅は崩壊し、これから行く場所はない。パル周辺の多くの地域で停電が発生し、通信状態が悪化している。地震に伴う土砂崩れのため、パルへ向かう道路が寸断されている。
「食料も水もなく、何が起きているのか情報すらない。どうしたらいいのか分からない」。ブキットさんは、ただ途方に暮れているという。

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