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トランプ米大統領のシリア攻撃に金正恩氏ビビった?

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北朝鮮の 金正恩朝鮮労働党委員長が顔面蒼白か。 現地時間14日、 米英仏の 連合軍がミサイル発射や空爆でシリアの アサド政権側施設を攻撃。 反体制派に化学兵器を使用したとして懲罰的に行った軍事行動で、 その 化学兵器は元をたどれば北朝鮮から流れたもの とみられる。 正恩氏は非核化をチラつかせ、 米朝首脳会談で米国から…
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が顔面蒼白か。現地時間14日、米英仏の連合軍がミサイル発射や空爆でシリアのアサド政権側施設を攻撃。反体制派に化学兵器を使用したとして懲罰的に行った軍事行動で、その化学兵器は元をたどれば北朝鮮から流れたものとみられる。正恩氏は非核化をチラつかせ、米朝首脳会談で米国から有利な条件を引き出そうと策を練っているが、シリア空爆で見せたトランプ政権の本気度に「下手なことをすれば、シリアの二の舞いになる」と戦々恐々という――。 米英仏の連合軍は14日午前、アサド政府軍施設を空爆した。今月上旬、政府軍が反政府軍や民間人に対して化学兵器を使用した疑いが強まったため、トランプ米大統領(71)は昨年4月に続く2度目のシリア攻撃を決断。単独だった前回とは異なり、英仏とともに前回の約2倍になるミサイル105発が、首都ダマスカス近郊や中部ホムスにある化学兵器拠点に降り注いだ。 今回、トランプ氏の言うレッドライン(越えてはならない一線)は、国連で禁止されている化学兵器の使用だった。アサド政権は使用を否定。他方、北朝鮮に対しては公言していないが、米国本土に達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)への核弾頭搭載をレッドラインとしているもよう。レッドラインを越えた時の米国の本気度を垣間見た正恩氏は震え上がったに違いない。 シリアの化学兵器については、北朝鮮が製造に協力している疑いが国連の報告書で2月に指摘された。「コリア・レポート」の辺真一氏は「シリアで使われた化学兵器は北朝鮮から流れた可能性が高い。北朝鮮は核だけではなく、化学兵器も大量に保有している。昨年2月には実の兄(金正男氏)をVXガスで暗殺していますから。トランプ氏は今後開催予定の米朝首脳会談で、正恩氏に半島の非核化を求めるだろうが、そこへ新たに化学兵器の話も加わってくるかもしれない」とみている。 シリア攻撃の主戦力はステルス戦闘機などではなく、艦船からのトマホーク巡航ミサイルによる遠隔ピンポイント爆撃。半島情勢に詳しいライターは「北朝鮮では『憎き米国の爆撃機を撃ち落とせ!』と教育されてきたが、近年の戦争は遠隔攻撃が主流。しかも正確にコントロールされている。北朝鮮の軍部は血の気が引いただろう」と話す。 今年に入って、正恩氏は南北融和を説いたり、半島の非核化に言及するなど、それまでとは一変した姿を見せている。積極外交で交渉の主導権を握り、経済制裁の解除や資金援助を引き出そうとのもくろみだが、トランプ氏にそれが通じるかどうかは疑わしい。 「米朝首脳会談は北朝鮮の今後の命運が決まる一日になる。断腸の思いで核放棄する代わりに金正恩体制を認めてもらうのか、交渉決裂して再び米国と構えるのか。そうなればシリアの光景が目に浮かぶはず。難しい立場に追い込まれた正恩氏が、すぐに結論を下せるとは思えない」(辺氏) 当初の「5月まで」が「5月か6月上旬に」と一部変わった首脳会談の正式な日程は現時点で決まっておらず、結論の出ない正恩氏がダラダラと延期を繰り返す可能性は大いにある。シリア空爆は正恩氏にとって人ごとではない。

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