【ワシントン＝塩原永久】 米ホワイトハウス高官は２１日、 記者団に対し、 トランプ米政権が日本の さらなる市場開放を望んでいると語った。 ロイター通信が報じた。 高官は２６…
【ワシントン＝塩原永久】米ホワイトハウス高官は２１日、記者団に対し、トランプ米政権が日本のさらなる市場開放を望んでいると語った。ロイター通信が報じた。高官は２６日の日米首脳会談で、通商問題に関する協議が進展するか注視する意向を表明。トランプ米大統領が貿易赤字の削減に向け、日本側の具体的な提案に期待を寄せていることを示唆した。
米ニューヨークで開かれる日米首脳会談では通商分野が主要議題のひとつ。トランプ政権内には日本の農業市場開放を求める声が根強く、高官の発言は、米農産物のアクセス拡大に向けた対日圧力を強める狙いもありそうだ。
高官はまた、トランプ氏が米商務省に指示した自動車関税に関する報告のとりまとめについて、同省が作業を続けていると話した。
一方、中国との貿易協議を再開するめどがたっていないと指摘。米国が２４日に発動する２千億ドル（約２２兆円）相当への対中制裁関税の第３弾に対し、中国がどう対応するか見極めると説明した。
ただ、高官は中国と前向きな問題解決ができるとの期待感も表明。中国が報復関税を実施した場合、トランプ氏が２６７０億ドル相当への新たな制裁を発動する方針を示したが、日程は決まってはいないとした。
北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）再交渉をめぐっては、高官はカナダとの２国間協議で、今月３０日までに合意に達することを望んでいると語った。
